お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人

『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』
吉村葉子著
双葉社

吉村さんの描くフランス人の生き方に共感。

フランス人って、実は質素でさばさばしていて、家庭的だけど社会的人たちが多い、と思う。

自分の意見を持って話す、自分の選択で行動する、
そんなところは、見習わなくちゃいけないな、と思う。自分が弱いところ。

吉村さんがあとがきで書いているが、
自分の選択が、みんなと異なっていると迷ったときに、読んでほしい、
とある通り、身近な人に勧めたい1冊。

心配性すぎる私たち日本人。もちろんいい面もたくさんあるけれど。
もっと、おおらかに、
自分のやりたいこと、やるべきことを行って、
社会に文句を言うのではなく、行動で変えていくようになって良いんじゃないか、
と思う。

最近、自分がフランス語学科に入った必然のようなものを、感じる。

その大学へ行きたかったがゆえに、
語学苦手で、しかも、環境に興味のある、ブランドに興味のない自分が、
ドイツ語ではなく、フランス語学科に入学してしまった。
やはり語学についていけず、若干落ちこぼれ気味だったけど・・・。

それでも、今になって思うと、
農業大国であり、素朴な。
議論好きで、ホームパーティー好きな。
そんなフランスの色に、しっかり自分は染まっている。

大学時代、フランスの人々の姿に触れたことが、私の
今の考え、選択に少なからず影響しているような気がしている。

何事もそうだけれど、
どんな経験も、自分を創る大切な一部になる。
だからこそ、自分が目指すべきものがあるときは、
それに向けて進めばいいし、
ないときは、偶然の出会いを満喫すればいい。
その偶然は、いつか自分にとって、必然になっている。
そんな気がしている。